3.千里〜津へ
三重県安芸郡河芸町→上野→栗真小川→江戸橋→津(8km:2.5時間)

■ 千里駅・大蔵橋 ■(2001年5月3日 am07:45〜)雨→曇→晴
昨日は久しぶりのウォークのためか非常に疲れた、挙句の果てに、津駅から30分も歩いてしまった。 今日は、その、駅から遠いビジネスホテルからタクシーに乗って津駅に戻る・・、ツクソォォーー!本当に失敗。。。。 ホームの立ち食いそば屋で天ぷら蕎麦。 そして7時45分スタート地点の千里駅に到着した。 ここから津までの伊勢街道はイベントが少ない淡々とした道である。雨はまだ降っている。 国道を横切り、突き当たりを左折すると田中地蔵。 伊勢街道はその先、大蔵橋を渡り上野へと続いていた。

■ 上野・弘法井戸 ■約1km(08:10)
街道は程よい道幅で昔の家並みを残していた。 連子格子が良く似合う小雨の中を歩く旅人はすっかりお伊勢参りに向かう江戸庶民に成り切っていた。 上野公民館を過ぎた先の民家の中に400年前から使われている弘法井戸が大切に保存されている。 この辺りは上野宿の中心で近くに本陣、高札場、問屋などがあったらしい。

■ 上野城跡・高山地蔵尊 ■約2km(08:50)
街道右手奥の森は伊勢上野城の跡(伊賀上野城ではありません) やがて家並みが途切れ、国道を斜めに突っ切ると旧道の片隅に高山地蔵尊がある (ここは上野城があった頃 罪人を処刑する場所であった。地蔵は処刑された武士の霊を慰め菩提を弔うために建てられた) しっとりと濡れた家並みを抜けると再び国道に遭遇する。

■ 国道・近鉄踏切りまで ■約1〜2km(09:20)
国道1号が東海道と並んで走るように、この国道23号は伊勢まで続いているのだ。 これから何度も出会う事になり、そして伊勢街道は幾度も分断される。 やがて街道は右に流れ、妻入連子格子 (切り妻屋根の妻側に出入り口を設けた造り) の家並みを見ながら20分も歩くと、近鉄名古屋線の踏切りが見えてきた。

■ 逆川神社・途切れ道 ■約500m(09:30)
線路を渡ると街道左に逆川神社があった。 街道は栗真中山町の民家を通り、幹線道路に突き当たる。 空も晴れてきたので、近くの配送所敷地内で雨具を仕舞い、足マメの修理をする。 手馴れた手つきの自分が逞しい。そしてその足を愛車のように擦ってみる。 よーーーーしっ!行くぞーーー!・・・・ しかし目の前の旧家に阻まれて街道は見えなくなっていた。

■ 巡礼道の追分 ■約700m(09:40)
今きた道をトレースしながら、国道を横断し何とか街道を見つけた。 5〜600m程歩くと昨日「甕釜冠地蔵堂」で別れた巡礼道と再び合流する。 ここの追分(写真中、振り返って写す)には名残松や常夜燈が目印に置かれていた。 国道に出ると吉野家があったので、時間は早いが食べておく事にした。 ついでにビニールコートや非常食も置いてきた。(リュックが少し軽くなった気がする)

■ 江戸橋 ■約1km(10:20)
国道と別れ旧道に架かる木造の江戸橋を渡る。 (江戸に向かう藩主の見送りもここまでということで江戸橋と命名された) 渡り切ると関から来る伊勢別街道と交差した追分に常夜燈が建つ、 ここを左に曲がってようやく津に入る・・ ・・・10:30:空は晴れ渡り、♪伊勢は津でもつ♪津は伊勢でもつ♪尾張名古屋は城でもつーーっと 街道に旅人の呻き声が漏れていた。・・・ (行程2.5時間:万歩計=11493)

旅人:浮浪雲
2.白子〜千里 4.津〜雲出