名古屋市緑区鳴海町→有松→鳴海→千鳥塚→笠寺一里塚→呼続(7km:2時間) |
■ 鳴海宿について ■(2000年1月10日)雨→晴れ 昨日は「あんまき」を非常食にしようと興奮して9本も買ってしまった。 冷静になって考えたら、持って歩くには重過ぎるので、結局、 ホテルで気持ち悪くなるほど食べる事になった。 ・・・朝起きると外は雨、胃も心も重い、 この知立セントピアホテルは新築で設備が良く、 今まで泊まったビジネスホテルの中では最高クラスだ。 パン1枚のバイキング朝食1200円も最高クラスとなった。 ・・コーヒーを飲みながら小雨になるまで窓の外を眺めていた。 東海道40番目の鳴海宿はその名のように海に近い町だった。 江戸時代、間宿の有松で作られた木綿の絞は街道の人気商品となり 商家が立ち並ぶようになった。現在でも江戸の町並み景観が美しい町の有松絞り (鳴海絞り)として続いている。 |
■ 中京競馬場前駅~有松入口 ■約5~600m 雨足は弱く8:30中京競馬場前駅を出発 (国道側に改札は無い)歩いて間もなく国道と分かれ 右の旧道(写真左)を行くと有松町に入る。空も晴れて気分は最高!この町は以前訪れた事が有る。 東海道の旅人になれる宿だ。東の入口「まつのね橋」から、 800m西の「祇園寺」まではゾクゾクするような絞り問屋の美しい家並みが続いているのだ。 有松2/ 有松3/ 虫籠窓/ 有松7/ ・・・ 10年前に見た路地裏(写真右)は微動だにしていなかった。 |
■ 有松の町並み ■約800m 少し歩くと右に有松絞り問屋「井桁屋」(写真左)がある。 (江戸期建築の服部家で切妻、中二階を取り入れた 県指定文化財の商家造り) 目の前の「有松鳴海絞会館」は緑区の成人式会場となっていた。 この地方は親子同伴らしく、続々と20才を迎えた若者と少し離れて親が入って行く。 交差点を渡った有松の西(写真中)も以前と変わらない。 竹田家/ 竹田家1991/ 竹田家連格子/ 岡家辺り/ 岡家/と歩き 東海道二代目の松(写真右)の先、祇園寺を通過して有松の町並みを後にする。 |
■ 鳴海宿入口 ■約1~2km 名鉄の踏切りを渡り、静かな道を歩いて行くと、 ここでも成人式会場へ向かう親子連れを見かけた。 (2000年から成人の祝日は1月15日から1月の第2月曜日) やがて街道は太い道と交差する。この平部北交差点の角に 鳴海宿入口の秋葉山常夜燈(1806年)があった。 ここから地面の色もレンガ色に変わり、 雰囲気のある家並みが続いていた。 左路傍の鳴海宿モニュメント石(写真右)を過ると道は左にカーブして扇川にかかる中島橋を渡る。 |
■ 瑞泉寺~鳴海宿中心 ■約5~600m 橋を渡った右手に瑞泉寺(写真左) (1404年、鳴海城主・安原宗範創建の寺で立派な山門は1756年に宇治の万福寺の総門を模して造った県指定文化財) 道は狭くなり、しばらく歩くと、当時酒問屋だった「千代倉」(写真中)と言う粋な造りの屋敷がある。 鳴海には松尾芭蕉ゆかりの寺社が多くあるのだが、 宿場の面影を伝える古い家屋は点々とし有松と比べて規模が小さく、連なる家並みはない。 路地裏とその先の鉤の手(写真右)に曲った街道が東海道鳴海宿を伝えていた。 |
■ 本陣跡~千鳥塚 ■約1~2km 商店街を抜け、本町交差点を横断して 先を進むと街道左奥の駐車場に鳴海宿本陣跡(写真左)の説明板がある。 (規模は建坪235坪、159畳で東海道でも大きな本陣だった) 道はその先で突き当たり、右の古い家並みが残る(写真中)街道を歩く。 大きな道路を渡り、民家が途切れた街道右手に鉾の木貝塚跡(写真右)の案内板、 少し先の細い道を登っていくと千鳥塚(珍しい芭蕉存命中の句碑)がある。 |
■ 天白橋~笠寺一里塚 ■約5~600m 道なりに歩くと大きな通りと合流する。 そのまま信号を横断して旧道を行く、すぐに天白橋(写真左)10:00、 ・・自動車の騒音が聞こえて来ると条件反射のように咥え煙草に煙が漂ってしまう。・・ 橋を越すと左歩道上に石版に描かれた街道の古地図(写真中)がある。 右カーブの先に笠寺一里塚が見えてきた。 葉の落ちたこんな時期でも結構目立つ一里塚(写真右)だ。 ここから先は歩道が無い緩やかな登り道になる。 交通量が激しいので気をつけながら歩行。 |
■ 笠寺観音(笠覆寺)~呼続5丁目 ■約1~2km 坂の先に笠寺観音 (鳴海長者に仕えていた心優しい娘が雨に濡れる観音様に自分の笠を被せた。 それを見ていた貴人(太政大臣の子)と娘は結ばれる。娘は玉照姫と呼ばれ、 後年、この地に寺院を復興した) 前には玉照姫と書かれた泉増院がある。 道はくねって西側の笠寺観音入口(写真中)を見る。 お土産物を売っている賑やかな商店街を抜けると市街地になった。 やがて街道は踏切りを越して右折する。何も無い一本道にお風呂屋(写真右)(中京湯)が嬉しい。 |
■ 清水稲荷~山崎橋~宮宿へ ■約1~2km 呼続4丁目辺りで左の赤い鳥居が目に付いた。石碑には名古屋十名所と書いてある。 富部神社隣の清水稲荷神社だ。(ここには西隣の長楽寺の鎮守「清水叱枳尼眞天」が安置されている) 風呂屋を気にしながら淡々と歩き(写真中)熊野三社を過ぎて山崎橋(写真右)に出る。 ・・・10時40分、市街を歩いている男から多量の煙りが吐き出されていた・・ (行程2時間・2000.1/10(月)成人の日:万歩計=計測中) |
41.知立宿~鳴海宿へ 43.宮宿~桑名宿へ |